「自社の化粧品ブランドを、もっと競争力のあるコストで作りたい」「将来はベトナムや東南アジアでも売りたい」——そう考えたとき、選択肢に挙がるのが ベトナムでの化粧品OEM(製造委託) です。とはいえ、いざ調べ始めると「品質は大丈夫?」「処方はどうする?」「公示(công bố)って何?」と疑問が次々に出てきます。本記事では、日本の化粧品ブランド・事業者がベトナムで化粧品OEMを始めるための道筋を、企画から量産・公示・輸出入まで、日系商社の実務目線で「地図」として整理します。なお、化粧品の規制や手続き・必要書類は改正され得るため、最新の要件は必ず公的情報や専門家にご確認ください。
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ベトナムで化粧品OEMはできる?対象カテゴリと全体像
スキンケアを中心とした基礎化粧品であれば、ベトナムの提携工場を使って日本ブランドの化粧品OEM製造は十分に可能です。
化粧品OEMとは、ブランド側が企画し、製造は専門の工場へ委託する仕組みです。ベトナムでも、化粧水・美容液・クリーム・乳液・洗顔料・シートマスクといった 基礎化粧品(スキンケア) を中心に、幅広い剤型の受託製造が行われています。日本ブランドの世界観や使用感を保ちながら、生産はベトナムで——という座組みが現実的に組めます。
全体の流れをざっくり示すと、おおむね次のようになります。
- 企画:コンセプト・ターゲット・剤型・予算感のすり合わせ
- 処方:既存処方の持ち込み、またはベース処方の調整・開発(ODM)
- 試作:サンプル製作と使用感・安定性の確認
- 量産:充填・パッケージング・検査
- 公示・ラベル:ベトナムで売る場合は化粧品公示とベトナム語ラベル
- 出荷・輸出入:日本や第三国への輸出、または現地販売
まずはこの全体像を押さえておくと、後述の各論が理解しやすくなります。具体的な受託製造の体制は製造委託・OEM(GMP対応)もあわせてご覧ください。
OEMとODM(処方開発)の違い
既存の処方をそのまま製造するのがOEM、処方そのものを一緒に開発するのがODMで、ベトナムの工場では両方に対応できるケースが一般的です。
混同されがちですが、この2つは関与の深さが違います。
- OEM:ブランド側がレシピ(処方)を持っており、その通りに作ってもらう
- ODM:処方の設計から工場側(または商社経由の処方担当)と一緒に進める
ベトナムで化粧品を立ち上げる場合、選択肢は大きく3つです。(1) 日本の自社処方を持ち込んで現地で再現する、(2) 工場が持つベース処方をベースに香り・テクスチャー・成分を調整する、(3) コンセプトからフルスクラッチで処方開発する。コストとスピードを重視するなら(2)、独自性を重視するなら(1)や(3)、という整理になります。
なお、処方や訴求を考えるうえで大切なのは、化粧品の効能効果は表示・広告のルールの範囲で控えめに扱う ことです。「シミが消える」「必ず白くなる」といった断定的な表現は、日本でもベトナムでも避けるべき領域にあたります。処方開発の段階から、訴求と表示の整合も含めて設計しておくと安心です。
品質基準(CGMP-ASEAN)と「日本品質」をどう担保するか
化粧品はCGMP-ASEANに対応した工場を選び、日本側の品質要求を仕様書・検査項目に落とし込むことで、ベトナム生産でも品質を担保できます。
「ベトナム生産=品質が不安」というイメージを持たれることがありますが、鍵は 工場選定と品質管理の作り込み です。化粧品には CGMP-ASEAN(ASEAN化粧品GMP) という製造管理の枠組みがあり、これに対応した工場であれば、衛生・工程・記録の管理が一定水準で整っています(サプリメントなど経口品のGMPとは別の枠組みです)。
そのうえで、日本品質を保つには次のような作り込みが効きます。
- 求める使用感・安定性・規格を 仕様書として明文化 する
- 試作段階で 使用感・経時安定性・容器との相性 を確認する
- 量産時の 検査項目(外観・におい・pH・微生物 等) を取り決める
ベトナム生産の魅力は、日本品質を狙いながら生産コストを抑えやすい 点にあります。ただし「どこまで安くなるか」は剤型・ロット・容器・成分で大きく変わるため、ここでは具体的な金額は断定しません(あくまで個別見積りベースです)。コストと品質のバランスは、構想段階で一度すり合わせるのが近道です。
💬 品質や公示が不安で踏み出せない方へ。 GMP対応工場の選定から品質要求の落とし込みまで、製造委託・OEM(GMP対応)の窓口でご相談いただけます。LINEでのやり取りもどうぞ。
ベトナムで売るなら:化粧品公示(Phiếu công bố)とベトナム語ラベル
ベトナム国内で販売するには、化粧品公示(Phiếu công bố)とベトナム語のサブラベル(nhãn phụ)が原則として必要になります。
ベトナムで化粧品を流通させるには、販売前に当局へ製品を 公示(công bố) する必要があります。化粧品の場合は「化粧品公示票(Phiếu công bố sản phẩm mỹ phẩm)」と呼ばれ、ASEAN化粧品指令の枠組みや Thông tư 06/2011/TT-BYT などが実務でよく参照されます。窓口は、国内製造品なら省の保健局(Sở Y tế)系、輸入品なら医薬品管理局(Cục Quản lý Dược)系というように、製造地によって分かれる傾向があります。
公示にあたっては、成分情報や自由販売証明(CFS)、委任状などの書類が求められ、受理されると受理番号(số tiếp nhận)が付与されます。受理番号には有効期間があり、5年程度 とされることが多いですが、手数料・有効期間・必要書類・様式は改正され得るため、最新は公的情報や専門家にご確認ください。
あわせて重要なのが ベトナム語サブラベル(nhãn phụ) です。製品名・成分・輸入者/責任者・原産国・内容量・注意表示などをベトナム語で表示することが原則として求められ、日本語パッケージのままの販売は前提にしない方が安全です。なお、公示は安全性・適法性に関する手続きであって、効能を保証するものではありません。公示済み=何でも宣伝してよい、ではない点にもご注意ください。公示の全体像は輸入・製品登録(công bố)入門で、現地での販売・配荷は現地総代理店・販売代行で詳しく整理しています。
小ロット試作から量産まで/容器・パッケージ
まず小ロットで試作・テスト販売し、手応えを見て量産へ広げる段階設計が現実的で、容器・充填・パッケージ調達もまとめて任せられます。
最初から大量生産に踏み切るのはリスクが高いものです。多くのケースでは、小ロットで試作 → 限定的にテスト販売 → 反応を見て量産 という段階を踏みます。最小ロット(MOQ)は工場・剤型・容器によって幅があるため、ここでは具体的な数量は断定しませんが、「いきなり大ロット一択」ではない設計が可能です。
化粧品は中身(バルク)だけでなく、容器・キャップ・ポンプ・二次包装(化粧箱) までが製品の一部です。これらの調達・選定・充填・パッケージングまでをまとめて任せられると、ブランド側は企画と販売に集中できます。容器の意匠や材質は使用感・コスト・輸送にも影響するため、処方と並行して早めに検討しておくとスムーズです。
将来的に「日本だけでなく東南アジアの拠点としても活用したい」「中国一極の生産を分散したい」という発想であれば、生産地の選択肢としてのベトナムを整理したチャイナプラスワンとしてのベトナムも参考になります。
Sunshoができること(企画〜量産〜公示〜輸出入を日本語ワンストップ)
Sunshoはホーチミン拠点の日系商社として、企画・処方・試作・量産から公示・ベトナム語ラベル・輸出入まで、日本語ワンストップで支援します。
Sunshoは単なる「工場紹介」ではなく、日本ブランドの 現地パートナー として、製造から販売の手前までを一気通貫で担います。具体的には次のような役割です。
- CGMP-ASEAN対応の提携工場での 受託製造(OEM/ODM)
- 企画・処方開発・試作・量産・容器/パッケージ調達の手配
- 化粧品公示(Phiếu công bố) の申請サポートと、ベトナム語サブラベル(nhãn phụ)の事前チェック
- 日本・第三国への 輸出入・通関(調達・輸出支援と連携)
- ベトナム国内で売る場合は、Sunsho自身が輸入者・総代理店となり現地総代理店・販売代行として配荷まで橋渡し
企画から量産・公示・輸出入までを一つの窓口で、しかも日本語で 進められるのが、現地に根ざした日系商社ならではの強みです。制度や運用は変わり続けますが、現地で日々それに向き合うパートナーが横にいれば、変化への対応も含めて任せられます。
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よくある質問(FAQ)
Q1. ベトナムの化粧品OEMでは、どんな製品が作れますか? A. 化粧水・美容液・クリーム・乳液・洗顔料・シートマスクなど、スキンケアを中心とした基礎化粧品が中心です。剤型や容器によって対応可否や条件が変わるため、まずは作りたい製品の構想を共有いただければ、実現性を一緒に整理します。
Q2. 自社の処方を持ち込めますか?処方開発(ODM)もお願いできますか? A. どちらも可能なケースが一般的です。日本の自社処方を現地で再現する方法、工場のベース処方を調整する方法、コンセプトからフルスクラッチで開発する方法があります。コスト・スピード・独自性のどれを優先するかで適した進め方が変わります。
Q3. 品質は大丈夫ですか?GMPはありますか? A. 化粧品にはCGMP-ASEAN(ASEAN化粧品GMP)という枠組みがあり、これに対応した工場を選び、日本側の品質要求を仕様書・検査項目に落とし込むことで品質を担保します。試作段階での使用感・安定性の確認も重視します。
Q4. ベトナムで販売するには何が必要ですか? A. 原則として化粧品公示(Phiếu công bố)とベトナム語のサブラベル(nhãn phụ)が必要です。窓口は製造地(国内製造か輸入か)で分かれる傾向があります。必要書類・手数料・有効期間は改正され得るため、最新情報は個別にご確認ください。なお公示は効能を保証するものではありません。
Q5. 小ロットから始められますか?費用感はどれくらいですか? A. 小ロットでの試作・テスト販売から始め、反応を見て量産へ広げる進め方が現実的です。最小ロットや費用は剤型・容器・成分・数量で大きく変わるため、ここでは断定せず、ご要望に沿って個別にお見積りします。
💬 ベトナムでの化粧品OEM、企画から量産・公示まで一窓口で。 Sunshoが製造委託・OEM(GMP対応)として、構想を「作って届けられる状態」に落とし込みます。お問合せフォームまたはLINEからご相談ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の法的判断を保証するものではありません。化粧品公示(công bố)・CGMP・成分規制・ラベル表示・輸入・関税に関する制度や運用、必要書類、手数料、有効期間は改正・変更され得ます。実際の手続きにあたっては、最新の公的情報および専門家・当局の確認をお願いいたします。化粧品の効能効果に関する表現は、各国の表示・広告規制の範囲でご検討ください。