空カプセル(中身を詰める前のハードカプセル)は、サプリメントや健康食品の工場にとって欠かせない消耗品です。粉末や顆粒を詰める工程でそのまま使うため、素材やサイズが合わないと充填機が止まったり、製品の品質に影響したりします。

本記事では、空カプセルを調達するメーカーやOEM工場、自社ブランドを企画する会社に向けて、何を決めてから発注するかを、素材・サイズと色・認証・書類・保管の順に整理します。素材ごとの性質の違いや、日本で販売するときの表示の仕方は、ハードカプセルの素材|ゼラチン・HPMC・プルランで詳しく解説していますので、本記事では「調達するときに確かめること」に絞ってお伝えします。

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空カプセルの調達で最初に決める5つのこと

空カプセルを発注する前に決めておくのは、素材、サイズ、色と不透明度、必要な認証、届け先と数量の5つで、これがそろうと仕入先からの回答が比べやすくなります。

決めること具体的な中身決まっていないと起きること
素材HPMC・ゼラチン・プルランのどれか。ゼラチンなら由来(牛・豚・魚)仕入先ごとに違う素材で見積もりが返ってくる
サイズ充填する中身の量と、充填機に合うサイズサンプルを取り寄せても機械にかからない
色・不透明度透明・白・着色、キャップとボディで色を変えるか色見本のやりとりで時間がかかる
認証ハラール・コーシャ・植物性などの要否後から必要になり、仕入先を替えることになる
届け先と数量工場の所在国、1回あたりの量と頻度輸送方法と保管の段取りが決まらない

どれも製品の企画と製造の条件から決まるものです。特に、製品をどの国で売るか、誰に向けて売るかによって、素材と認証の条件が変わります。発注する担当者が製品企画の担当と別の場合は、この5つを社内で先に確かめておくと、仕入先とのやりとりが一度で済みます。

素材はHPMC・ゼラチン・プルランから選ぶ

空カプセルの素材は、主にHPMC(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ゼラチン、プルランの3つで、中身との相性、売る国と消費者の考え方、必要な認証で選びます。

素材原料の由来調達のときに確かめること
HPMC植物由来のセルロースから作られる植物性・ビーガン向けの認証の有無、ゲル化剤の種類
ゼラチン牛・豚・魚などの動物の皮や骨由来の動物と産地、ハラール・コーシャ認証の対象か
プルランでんぷんなどを発酵させて作られる多糖類供給できる仕入先と、サイズ・色の選択肢

素材の選び方で大切なのは、売る先の消費者がどう受け止めるかです。たとえば、イスラム教徒の多い国で売る製品では、ゼラチンの由来やハラール認証が問われます。菜食を選ぶ消費者に向けた製品では、植物由来の素材が選ばれることが多くあります。

一方で、中身との相性も無視できません。湿気を吸いやすい中身、油分を含む中身など、詰めるものによって合う素材が変わることがあります。素材ごとの湿気の吸いやすさの違いは、前述のハードカプセルの素材の記事で整理しています。最終的には、実際の中身を詰めたサンプルで、保管中の変化を確かめて決めます。

ゼラチンは「由来」と「産地」まで書類で確かめる

ゼラチンの空カプセルを調達するときは、どの動物の、どこの産地のゼラチンを使っているかを書類で確かめます。動物由来の原料は、国によって輸入の条件が決められている場合があります。どの由来・産地のものが使えるかは、製品を作る国と売る国の現行規則で、使う側(メーカー)が確認してください。仕入先には、由来と産地を記載した証明書類を出せるかを、発注前に聞いておきます。

サイズと色は「充填機」と「見た目」で決める

空カプセルのサイズは充填する中身の量と充填機の型で決まり、色はブランドの見た目と、中身の色や光からの保護の要否で決めます。

空カプセルのサイズは、番号で呼ばれるのが一般的です。同じ番号でも仕入先によって寸法や重さに細かな違いがあるため、仕入先のサイズ表(長さ・外径・容量の目安)を取り寄せて、今使っているものと比べます。充填機に付いている型(チェンジパーツ)は特定のサイズに合わせて作られているため、サイズを変えると型の交換が必要になります。

中身の量がサイズに合っているかは、中身の粉のかさ(同じ重さでもどれだけの体積になるか)で変わります。配合が決まったら、実際の粉で充填の試験をしてサイズを決めるのが確実です。

色・不透明度・印字

色は、キャップ(ふた側)とボディ(本体側)で同じにするか変えるかを決めます。着色に使う色素は、売る国で食品に使えるものかを確かめる必要があります。中身が光に弱い場合は、不透明なカプセルが選ばれることがあります。

カプセルに文字やロゴを印字したい場合は、印字に対応している仕入先か、使うインクが売る国で使えるものかを確認します。色や印字を特別に指定すると、既製品に比べて準備に時間がかかることがあります。

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ハラール・コーシャ認証の確かめ方

ハラールやコーシャの認証は、認証書の発行機関・対象の製品・有効期限を確かめ、発行機関の公開情報と照らし合わせ、さらに売る国でその発行機関が認められているかを確認します。

認証が必要な場合は、仕入先に認証書の写しを求め、次の点を一つずつ確かめます。

  1. 発行機関:どの認証機関が発行したものか
  2. 対象:認証の対象が、調達する空カプセルの素材・品番・製造工場と一致しているか
  3. 有効期限:期限が切れていないか。期限の近いものは更新の予定を聞く
  4. 発行機関の公開情報との照合:認証機関のサイトで、その会社や製品が掲載されているかを確かめる
  5. 売る国での扱い:その発行機関の認証が、製品を売る国で認められているか

ハラール認証は「売る国で認められている機関か」を確かめる

ハラール認証は、国や地域ごとに多くの認証機関があり、どの機関の認証が受け入れられるかは輸入する国によって異なります。たとえばマレーシアでは、マレーシア・イスラム開発局(JAKIM)が、認める外国のハラール認証機関の一覧を持っています。マレーシア国営放送RTMの2025年2月の報道によると、JAKIMはこの一覧を更新し、外国の3つの機関について認定を取り消しました。詳しい情報は、マレーシアのハラールのポータルサイト(myehalal.halal.gov.my)で確認できると案内されています。

このように、認められている機関の一覧は変わることがあります。認証書を受け取った時点で問題がなくても、製品を売る国の最新の一覧を、発注のたびに確認するのが安全です。認証が「工場」「製品」「原料」のどこに付いているかという考え方は、マレーシア ハラールOEM|認証は誰に付くかで詳しく解説しています。

コーシャ認証は「対象製品」と「期限」を見る

コーシャ認証も、複数の認証機関があります。認証機関の一つであるOU(Orthodox Union)は、自団体のサイトで、コーシャ製品を検索できるページを公開しています。認証書(証明書)には、対象となる会社・工場・製品と、有効期限が書かれているのが一般的です。認証はブランド全体ではなく、記載された製品に付くものとして読み、調達する品番が含まれているかを確かめます。

受け取る書類と保管の注意

空カプセルの調達では、規格書、ロットごとの分析証明書(CoA)、素材の由来の証明、認証書を受け取り、届いた後は仕入先の規格書が示す保管条件を守ることが大切です。

書類確かめること
規格書サイズごとの寸法・重さ、素材、色素、保管条件、有効期限
分析証明書(CoA)ロット番号、試験項目と結果が規格書の項目と一致しているか
由来の証明ゼラチンの由来と産地、HPMCやプルランの原料
認証書発行機関、対象、有効期限
アレルゲン情報素材と製造工程で使うアレルゲンの有無

保管は温度と湿度に気をつける

空カプセルは、湿気を吸ったり乾きすぎたりすると、変形や割れ、充填機での詰まりの原因になります。保管の温度と湿度の範囲は、仕入先の規格書に書かれているものに従ってください。ベトナムや東南アジアのように湿度の高い地域では、倉庫の環境と、開封後の保管方法を先に決めておく必要があります。開封した箱は密閉して保管し、先に入荷したロットから使うようにします。

有効期限の残りと発注の頻度

空カプセルにも有効期限があります。一度に多く仕入れると単価の交渉はしやすくなりますが、使い切る前に期限が近づくおそれがあります。製造の計画と保管できる量から、1回の発注量と頻度を決めます。

Sunshoができること

Sunsho Tradeは、ホーチミンに拠点を置く日系の商社です。空カプセルをはじめ、ボトル・パウチ・ラベルなどの消耗品を日本とアジアの仕入先から仕入れ、ベトナムをはじめアジアのメーカー・OEM工場へ供給しています。

空カプセルの調達では、次のようなお手伝いができます。

  • 素材・サイズ・色・認証の条件を整理し、条件に合う仕入先を探す
  • 規格書・CoA・由来の証明・認証書などの書類をそろえる
  • 比べるためのサンプルを手配する
  • 輸出と、届け先の国までの輸送を手配する

価格・数量・納期は、素材と仕様、届け先によって変わるため、条件を伺ってからご案内します。サービスの詳細は原料・消耗品の供給をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. HPMCとゼラチンの空カプセルは、どう選べばよいですか?
中身との相性、売る国の消費者の考え方、必要な認証で選びます。植物由来の製品として売りたい場合はHPMCやプルランが選ばれることが多く、最終的には実際の中身を詰めたサンプルで確かめて決めます。

Q2. 空カプセルのサイズはどう決めますか?
中身の量と粉のかさ、使っている充填機の型で決まります。仕入先のサイズ表を取り寄せて今のものと比べ、実際の粉で充填の試験をするのが確実です。

Q3. ハラール認証の空カプセルなら、どの国でもハラール製品として売れますか?
いいえ。どの認証機関の認証が受け入れられるかは国によって異なります。マレーシアのJAKIMのように、認める外国の認証機関の一覧を持つ国もあり、一覧は更新されます。売る国の最新の情報で確認してください。

Q4. 空カプセルを仕入れるときに受け取る書類は何ですか?
規格書、ロットごとの分析証明書(CoA)、素材の由来の証明、必要な認証書、アレルゲン情報です。規格書とCoAの項目が一致しているかも確かめます。

Q5. 空カプセルはどのように保管すればよいですか?
仕入先の規格書が示す温度と湿度の範囲で保管します。湿度の高い地域では、倉庫の環境と開封後の密閉保管を特に気をつけ、先に入荷したロットから使います。

まとめ

空カプセルの調達は、素材・サイズ・色と不透明度・認証・届け先と数量の5つを決めるところから始まります。素材は中身との相性と売る国の消費者の考え方で選び、サイズは充填機の型と実際の粉での試験で決めます。

ハラールやコーシャの認証は、発行機関・対象・期限を確かめ、売る国でその機関が認められているかまで確認します。書類と保管の条件をそろえておくと、量産に入ってからのトラブルを減らせます。

💬 空カプセルの調達は、Sunshoにご相談ください。 サービスの内容は原料・消耗品の供給、ご相談はお問合せフォーム・LINEからどうぞ。

参考(2026年10月25日確認)