エコバッグやトートバッグは、展示会の配布品、店舗のオリジナルグッズ、キャンペーンの景品など、企業の販促でよく使われる縫製品です。形は単純ですが、素材・印刷・持ち手の作りで見た目も耐久性も大きく変わり、「思ったより薄かった」「すぐに持ち手が取れた」という失敗も起きやすい品目です。

本記事では、ロゴ入りのエコバッグ・トートバッグをベトナムの縫製工場で作りたい日本の企業や販促品業者に向けて、決める順番に沿って確認点を整理します。Tシャツやキャップなど、ほかのノベルティ縫製品も合わせて作る場合は、ノベルティ・販促品OEM|ベトナムで縫製品を作るもあわせてご覧ください。

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最初に決めるのは「何に使うバッグか」

配布して終わりの販促用か、長く使ってもらう商品か、店舗で販売する商品かによって、素材・作り・予算の考え方がまったく変わります。

同じトートバッグでも、目的によって求められる品質は違います。

目的重視する点向いている素材・作り
展示会・イベントの配布一度に多く配れること、軽さ不織布、薄手の綿
キャンペーン・記念品もらってうれしい見た目、繰り返し使える丈夫さ綿キャンバス、再生PET
店舗での販売・オリジナル商品品質と見た目、ブランドの印象厚手の綿キャンバス、内ポケット付きなど
社内・取引先向けの記念品長く使えること厚手キャンバス、マチ付き

使い道を先に決めておくと、工場に伝える条件がはっきりし、見積もりの比較もしやすくなります。

素材は綿キャンバス・不織布・再生PETが中心

エコバッグの素材は、綿キャンバス、不織布、再生PET由来の生地などが主な選択肢で、厚み・質感・印刷のしやすさ・環境面の説明のしやすさで選びます。

素材特徴確認したい点
綿キャンバス(綿の厚手生地)丈夫で質感がよく、繰り返し使える生地の厚み(重さ)、洗濯での縮み
薄手の綿(シーチングなど)軽く、たたみやすい透け、強度
不織布軽く、色の種類が多い破れやすさ、印刷の細かさ
再生PET由来の生地環境配慮の説明に使える再生材の割合の根拠となる書類
ポリエステル・ナイロン(折りたたみ型)小さくたためる縫い目のほつれ、収納袋の作り

綿キャンバスは「オンス」や「g/m²」といった重さで厚みを表すことが多く、同じ見た目でも重さが違えば丈夫さも違います。サンプルを取り寄せるときは、生地の重さを数値で書いてもらい、手に取って比べると判断しやすくなります。

再生PETなど環境配慮の素材を使って「環境にやさしい」と打ち出す場合は、再生材の割合を示す書類(素材メーカーの証明書など)を工場から受け取り、表示する内容と食い違いがないようにします。根拠のない環境表示は、かえって信頼を損ねます。

印刷方法で仕上がりと費用の決まり方が変わる

ロゴの入れ方はシルク印刷、転写プリント、刺繍などがあり、色数・図柄の細かさ・数量によって向き不向きが分かれます。

印刷方法向いている図柄費用・数量の考え方
シルク印刷色数の少ないロゴ、文字色ごとに版が必要。数量がまとまると1枚あたりが下がりやすい
転写プリント多色のロゴ、写真調版が要らない方式もあり、少量や多色に向く場合がある
刺繍小さめのロゴ、高級感を出したいとき図柄の大きさと針数で費用が変わる
織りネーム・タグブランド名を控えめに入れたいときネームの作成に別途ロットがある場合がある

具体的な金額や最低数量は工場と仕様によって大きく異なるため、本記事では数字を挙げません。見積もりを取るときは、印刷の色数・大きさ・位置を同じ条件にそろえて、複数の方法で出してもらうと比べやすくなります。

ロゴの色は、色見本の番号で指定し、承認したサンプルを基準にします。生地の色によってインクの見え方が変わるため、濃い色の生地に淡い色のロゴを載せる場合などは、必ず実物のサンプルで確認してください。

💬 「この図柄なら、どの印刷方法がいいか」から一緒に決められます。 工場から各方法のサンプルを取り寄せ、比べて選べるよう手配します。お問合せフォーム/LINE

持ち手と縫製が「すぐ壊れる」かどうかを決める

エコバッグの不良で多いのは持ち手の付け根のほつれや取れで、持ち手の幅と長さ、付け方、補強の縫い方を仕様書で指定しておくことが大切です。

バッグは重い物を入れて持ち歩くため、持ち手の付け根に力が集中します。次の点を仕様書に書いておくと、工場ごとの差を抑えられます。

  • 持ち手の幅と長さ:肩にかけるか、手で持つかで長さが変わる
  • 付け方:本体の内側に縫い付けるか、外側か。付け根をX字や四角に補強縫いするか
  • 縫い目の細かさ:粗い縫い目は見た目もよくなく、ほつれやすい
  • マチの有無:底にマチを付けると容量が増え、箱物も入れやすい
  • 縫い代の始末:内側の縫い代をかがるか、袋縫いにするか

サンプルの段階で、実際に重さのある物を入れて持ち歩き、付け根の様子を確かめておくと安心です。量産では、持ち手の取り付け強度や縫製の状態を出荷前に抜き取りで確認します。検品の項目は縫製品の検品と生地試験にまとめています。

数量と納期の考え方

販促用バッグは配布日や販売開始日が決まっていることが多いため、生地の手配、印刷の版づくり、サンプル承認、輸送までを逆算して、余裕を持って発注します。

数量が少ない場合は、工場がすでに持っている生地の色や既製の形を使うと、受けてもらいやすくなります。特別な色に染めた生地や、特殊なサイズは、生地の最低ロットが数量を押し上げる原因になりやすい点に注意します。最低ロットの考え方はベトナム製造委託のMOQ(最低ロット)を参照してください。

納期は工場の混み具合や素材の手配状況で変わるため、ここでは日数を挙げません。おおまかな流れは次のとおりです。

  1. 目的・素材・サイズ・印刷を決める:使い道と予算から仕様をまとめる
  2. 見積もりとサンプル:同じ条件で複数の工場から見積もりとサンプルを取る
  3. サンプル承認:生地の厚み、印刷の色と位置、持ち手の強さを確認
  4. 量産と出荷前検品:縫製・印刷・寸法を抜き取りで確認
  5. 輸送・通関・納品:配布日や販売日に間に合うよう手配

ベトナムの旧正月(テト)の前後は工場の稼働が大きく変わるため、春のイベント向けの発注はベトナムのテト前後の発注逆算表で時期を確かめておくと安全です。

日本で配る・売るときの表示と輸入

布製のエコバッグは、家庭用品品質表示法の施行令が挙げる対象品目に名前がなく、革を使ったかばんとは扱いが違うと読めますが、具体的な製品ごとの判断は消費者庁の案内で確認するのが確実です。

家庭用品品質表示法施行令の別表を見ると、「かばん」は雑貨工業品として挙げられていますが、内閣府令で定める素材(施行規則では牛革・馬革・豚革・羊革・やぎ革)を使ったものに限られています。繊維製品の欄にも、バッグという品目は見当たりません。ここから、綿や不織布だけで作ったエコバッグは同法の表示義務の対象品目に入っていないと読めますが、革を一部に使う場合などは扱いが変わり得るため、本記事では個別の製品について断定しません。

一方で、表示義務の有無にかかわらず、素材や原産国を表示する場合は、事実と違う表示をしてはいけません。景品表示法の告示「商品の原産国に関する不当な表示」は、原産国を「商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行なわれた国」と定めています。衣料品とは別の品目であるバッグにどの行為が当たるかは、本記事では断定しませんので、原産国を書く場合は根拠を確認してから表示してください。

輸入時の関税分類は、素材や形状によって判断されます。初めて輸入する品目は、通関業者に確認するか、税関の事前教示制度(輸入前に品目分類について照会し、回答を受けられる制度)を利用すると確実です。

Sunshoができること

Sunsho Tradeは工場を持たない商社です。案件ごとに、素材・印刷・数量に合うベトナムの縫製工場を探し、工場の設備や縫製・印刷の水準を確認したうえで、サンプルから量産、出荷前の検品まで管理します。必要に応じて、ベトナム以外のアジアの工場も候補にします。

バッグ単体だけでなく、Tシャツやポーチなどほかのノベルティとまとめて手配することもできます。詳しくは縫製品OEMサービスをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. エコバッグは何枚から作れますか?
工場・素材・印刷方法によって大きく異なり、一律の数字はありません。工場が持っている既製の生地や形を使い、印刷の色数を絞るほど、少ない数量でも受けてもらいやすくなります。

Q2. 綿キャンバスと不織布はどちらがよいですか?
一度に多く配る用途なら軽い不織布、繰り返し使ってもらいたい記念品や販売用なら丈夫な綿キャンバスが向いています。サンプルで厚みと質感を比べて決めるのがおすすめです。

Q3. 再生PETのバッグを「環境配慮」とうたってもよいですか?
再生材の割合を示す書類を工場から受け取り、表示する内容と合っていれば説明に使えます。根拠のない表示は避け、書類で裏付けられる範囲で書くようにしてください。

Q4. 布製のエコバッグに品質表示は必要ですか?
家庭用品品質表示法施行令の別表では、かばんは革製の一部に限られ、布製のバッグは対象品目に名前がありません。ただし素材の組み合わせなどで扱いが変わる可能性もあるため、個別の判断は消費者庁の案内で確認してください。

Q5. キャラクターや他社ロゴ入りのバッグは作れますか?
他社のロゴやキャラクター、デザインを複製したバッグは作りません。商標権や著作権を侵害するおそれがあるためです。自社のロゴや、権利者から使用許諾を得たデザインで作ることをご提案しています。

まとめ

エコバッグ・トートバッグのOEMは、何に使うバッグかを決めるところから始まります。素材は綿キャンバス・不織布・再生PETなどから目的に合わせて選び、印刷方法は図柄と数量で決め、持ち手の付け方と補強を仕様書に書いておくと、配った後や売った後の不満を防げます。

配布日や販売日から逆算して余裕を持って発注し、表示や関税分類は事前に確認しておくと、スムーズに進められます。

💬 ロゴ入りエコバッグ・トートバッグのベトナム生産は、Sunshoにご相談ください。 サービスの詳細は縫製品OEMサービス、ご相談はお問合せフォーム・LINEからどうぞ。

参考(2026年10月24日確認)