タオルは、企業の名入れノベルティ、飲食店やジムの業務用、ホテルの客室用、店舗で売るオリジナル商品など、用途の幅が広い縫製品です。見た目は似ていても、重さ・糸・パイルの作りで、手ざわりも吸水性も耐久性も大きく変わります。

本記事では、タオルをベトナムの工場で作りたい日本の企業や販促品業者に向けて、仕様の決め方から名入れ、品質の確認、日本での表示までを整理します。タオル以外のノベルティもまとめて作る場合は、ノベルティ・販促品OEM|ベトナムで縫製品を作るもあわせてご覧ください。

💬 タオルを作れるベトナムの工場をお探しですか? 用途・サイズ・重さ・名入れの方法を伺い、条件に合う工場を探して確認します。お問合せフォーム、またはLINEからどうぞ。

用途で求められるタオルが違う

タオルは配布用、業務用、ホテル用、販売用で求められる厚み・耐久性・見た目が違うため、用途を先に決めることで仕様が絞り込めます。

用途重視する点仕様の方向性
名入れノベルティ(配布)一度に多く配れること、名入れの見やすさ薄手〜中厚、フェイスタオルやハンドタオル
業務用(飲食・ジム・美容など)何度も洗えること、乾きやすさ中厚、色あせしにくい色、縫製の丈夫さ
ホテル・旅館の客室用手ざわり、白さ、繰り返しの業務洗濯への強さ厚手、白、ロゴの織り込みや刺繍
店舗で売るオリジナル商品見た目と品質、商品としての価値素材や織り方にこだわる、パッケージ

業務用やホテル用は、業務用の洗濯機や乾燥機で何度も洗われるため、家庭用よりも耐久性が求められます。洗濯の方法(家庭か業者か、乾燥機を使うか)を工場に伝えておくと、糸や縫製の選び方が変わります。

重さ(g/m²)とサイズで「厚み」を指定する

タオルの厚みは、1平方メートルあたりの重さ(g/m²)や1枚あたりの重さで指定するのが一般的で、「厚手」「ふかふか」といった言葉だけで頼むと、工場ごとに解釈がずれます。

タオルの仕様は、次の項目を数値で書いておくと比較しやすくなります。

  • サイズ:縦×横の仕上がり寸法(ハンドタオル、フェイスタオル、バスタオルなど)
  • 重さ:g/m²、または1枚あたりの重さ
  • 糸:綿の種類、糸の太さ、撚りの強さ(甘撚り・無撚糸など)
  • パイル:ループの長さ、片面か両面か、パイルをカットするか(シャーリング)
  • 耳と縫製:端の始末(ヘム)の幅、縫い目の細かさ、ループ(掛けひも)の有無
  • 色:白か、染めるか。染める場合は色見本の番号

重さが同じでも、糸やパイルの作りが違えば手ざわりは変わります。工場から複数のサンプルを取り寄せ、重さを測り、手ざわりと吸水性を比べて決めるのがおすすめです。具体的な価格や最低ロットは仕様と工場によって大きく変わるため、本記事では数字を挙げません。

吸水性・縮み・毛羽落ちを確かめる

新品のタオルは、加工の影響で最初は水を吸いにくいことがあります。また、洗濯で縮んだり、毛羽が落ちたりすることもあります。サンプルの段階で、次の点を確かめておきます。

確認項目確かめ方の例起こりやすい問題
吸水性洗う前と数回洗った後に、水を落として吸い込み方を見る新品時に水をはじく
寸法の変化洗濯の前後で縦横の寸法を測る縮んで形がゆがむ
毛羽落ち洗濯後に洗濯機や衣類に付く毛羽を見る初期の毛羽が多い
色落ち白い布と一緒に洗う、こする濃い色が移る
縫製端の縫い目、ループの付け根を見る端のほつれ

試験機関での試験を行う場合の項目と時期は、縫製品の検品と生地試験にまとめています。

名入れは刺繍・織り込み・プリントから選ぶ

タオルの名入れには、刺繍、織り込み(ジャカード)、プリントなどがあり、見た目、耐久性、数量によって向き不向きが分かれます。

名入れの方法特徴確認したい点
刺繍立体感と高級感がある。少量にも対応しやすい裏側の糸の処理、肌に当たる感触
織り込み(ジャカード)生地と一体になり、洗っても消えない織るための準備が必要で、数量がまとまる場合に向く
プリント(顔料・染料)多色のデザインや写真調も表現できる吸水性への影響、洗濯での色あせ
織りネーム・タグブランド名を控えめに入れられる縫い付けの位置と強さ

ホテルの客室用では、ロゴを織り込みや刺繍で入れることが多く、ノベルティではプリントや刺繍がよく使われます。プリントは、インクの種類によっては、その部分の吸水性が落ちることがあるため、使う場面に合わせて選びます。

ロゴの色は色見本の番号で指定し、実際のタオル生地に入れたサンプルで確認します。パイルの上の刺繍は、細い線や小さな文字が埋もれやすいため、ロゴを少し太めに調整することもあります。

💬 「この用途なら、どの重さと名入れがいいか」からご相談いただけます。 複数の仕様のサンプルを取り寄せ、比べて選べるよう手配します。お問合せフォーム/LINE

発注から納品までの流れ

用途と仕様を決め、サンプルで重さ・手ざわり・吸水性・名入れを確かめてから量産に進み、出荷前に寸法と縫製を確認するのが基本の流れです。

  1. 用途と仕様を決める:サイズ、重さ、糸、色、名入れの方法
  2. 見積もりとサンプル:同じ仕様で複数の工場から見積もりとサンプルを取る
  3. サンプルの確認:重さを測り、洗濯して吸水性・縮み・毛羽落ちを確かめる
  4. 量産と出荷前検品:寸法、重さ、名入れの位置、縫製、汚れを抜き取りで確認
  5. 包装・輸送・通関:1枚ずつの袋入れ、箱入れなど包装の仕様も決めておく

ノベルティとして配る場合は、のし紙や個包装などの包装をベトナムで行うか、日本で行うかも決めておきます。配布日が決まっている場合は、ベトナムの旧正月(テト)の前後の工場の稼働も考えて、ベトナムのテト前後の発注逆算表で時期を確かめてください。

日本で売るときの品質表示と安全基準

タオルは家庭用品品質表示法の対象品目で、一般の消費者に販売する場合は、繊維の組成と、表示者名・連絡先の表示が必要です。

家庭用品品質表示法施行令の別表には、家庭用繊維製品として「タオル、手拭い」が挙げられています。消費者庁の繊維製品品質表示規程では、タオル・手拭いの表示事項は「繊維の組成」とされ、組成繊維の名称に混用率を%で併記して表示し、表示者の氏名または名称と、住所または電話番号を付記することになっています。作業服やシャツと違い、タオル・手拭いの表示事項には家庭洗濯等取扱方法(洗濯表示)が挙げられていません。

消費者庁の案内では、手拭いはパイルの有無にかかわらず対象に含まれる一方、ディッシュタオルなどパイルのないものは「タオル」に含まれないとされています。どの品目に当たるかで表示の内容が変わるため、迷う場合は消費者庁の案内で確認してください。

また、有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律の施行規則では、特定の芳香族アミンを生じるアゾ化合物を含む染料を使った繊維製品の対象に「タオル、バスマット及び関連製品」が含まれ、基準値が定められています。この法律は、家庭用品の製造または輸入の事業を行う者に、含まれる物質が人の健康に与える影響を把握し、被害が生じないようにする責務を定めています。染めたタオルを輸入して販売する場合は、使った染料について工場に確認し、必要に応じて試験で確かめておくと安心です。

表示を誰が付けるか、輸入者の責任については、家庭用品品質表示法と輸入衣料|表示者と洗濯表示で詳しく解説しています。

Sunshoができること

Sunsho Tradeは工場を持たない商社です。案件ごとに、用途・仕様・数量に合うベトナムの工場を探し、設備や品質の水準を確認したうえで、サンプルから量産、出荷前の検品まで管理します。必要に応じて、ベトナム以外のアジアの工場も候補にします。

タオルの場合は、重さや手ざわりの比較、名入れの方法の選択、包装の仕様まで、実物のサンプルを見ながら一緒に決めていきます。詳しくは縫製品OEMサービスをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 名入れタオルは何枚から作れますか?
工場・仕様・名入れの方法によって大きく異なり、一律の数字はありません。刺繍やプリントは比較的少ない数量にも対応しやすく、織り込みは準備が必要なため数量がまとまる場合に向いています。

Q2. 「厚手のタオル」と頼めば伝わりますか?
言葉だけでは工場ごとに解釈がずれます。サイズとg/m²(または1枚あたりの重さ)を数値で指定し、サンプルの重さを実際に測って確認してください。

Q3. 新品のタオルが水を吸わないのはなぜですか?
仕上げの加工などの影響で、新品のうちは水を吸いにくいことがあります。サンプルの段階で、洗う前と数回洗った後の吸水性を確かめておくと、量産後の問い合わせを減らせます。

Q4. タオルに洗濯表示は必要ですか?
消費者庁の繊維製品品質表示規程では、タオル・手拭いの表示事項は「繊維の組成」で、表示者名と連絡先の付記も必要です。作業服やシャツのような家庭洗濯等取扱方法は、タオル・手拭いの表示事項に挙げられていません。

Q5. ホテル用のタオルにロゴを織り込めますか?
織り込み(ジャカード)に対応できる工場を探して手配できます。生地と一体になり洗っても消えにくい反面、織るための準備が必要なため、数量や追加発注の見通しも含めてご相談ください。

まとめ

タオルのOEMは、用途を決め、サイズと重さを数値で指定するところから始まります。サンプルで重さを測り、吸水性・縮み・毛羽落ちを洗濯して確かめ、名入れは刺繍・織り込み・プリントから用途と数量に合わせて選ぶと、量産後の不満を減らせます。

日本で販売する場合は、繊維の組成と表示者名・連絡先の表示が必要です。染めたタオルは染料の確認もしておくと安心です。

💬 名入れタオル・業務用タオルのベトナム生産は、Sunshoにご相談ください。 サービスの詳細は縫製品OEMサービス、ご相談はお問合せフォーム・LINEからどうぞ。

参考(2026年10月24日確認)