| 成分 | 研究されてきた内容 | 研究の現状 | よく使われる剤形 |
|---|---|---|---|
| 食物繊維(難消化性デキストリンなど) | 排便の回数、便の量 | 排便回数と便の量で一貫した報告があるが、多くは原料メーカーの資金提供 | 顆粒スティック、粉末、ハードカプセル、飲料 |
| 青汁(大麦若葉・ケール・明日葉) | 食物繊維の摂取、腸内細菌、食後の血糖の推移 | 小規模な試験が植物ごとにあるのみで、青汁全体としての根拠は限られる | 粉末スティック、粉末(袋・容器)、飲料 |
| 乳酸菌・ビフィズス菌 | お通じ、腸内環境 | 結果は菌株ごとに異なり、ある菌株の研究を別の菌株に流用できない | カプセル、顆粒スティック、錠剤(加熱殺菌菌体は剤形を選ばない) |
| β-グルカン | 腸内細菌がつくる物質や腸内細菌の構成、体重、かぜをひいた回数 | 由来ごとに構造も研究も別。どの由来も小規模な試験が中心で、結果は分かれる | 粉末、顆粒、ハードカプセル、錠剤 |
乳酸菌の研究は菌株ごとに行われていて、同じ菌種でも菌株が違えば研究の結果を使えません。食物繊維は1日の量が多く、剤形の選び方が商品の続けやすさを左右します。
腸内環境の主な成分と研究の現状
成分ごとに、研究されてきた内容・研究の現状・よく使われる剤形を比べられます。 試験の人数や対象者、限界は、各成分のガイドに出典付きで記載しています。
「研究されてきた内容」は健康な状態での研究の対象を示すもので、製品が病気を予防・治療することを示すものではありません。
配合例
よくある商品の形ごとに、組み合わせの考え方と注意点をまとめました。 実際の配合は、販売方法と表示の方針を伺ってから工場と決めます。
乳酸菌のカプセル
研究のある特定の菌株(+オリゴ糖などの食物繊維)
菌株は少量で使えるため、小粒のカプセルや錠剤に収まります。
注意点:研究と同じ菌株・同じ菌数にそろえます。生きた菌の場合は、賞味期限までの菌数の保ち方を工場と確認します。
食物繊維の粉末スティック
難消化性デキストリン または 大麦β-グルカン
食物繊維は1日にグラム単位でとるため、飲み物に溶かす粉末スティックが向いています。
注意点:においや溶けやすさは原料で違います。試作で確かめます。
青汁
大麦若葉やケールなどの青汁+難消化性デキストリン
青汁を続けやすい形にしつつ、機能性の根拠のある成分を加える設計です。
注意点:機能性表示食品の関与成分は、青汁全体ではなく配合した特定の成分です。
機能性表示食品と広告の注意点
乳酸菌・ビフィズス菌は特定の菌株、食物繊維は難消化性デキストリンや大麦β-グルカンなど特定の成分を関与成分として、お腹の調子に関する表示で機能性表示食品に使われています。
- 乳酸菌の届出は菌株単位です。別の菌株の研究を根拠にすることはできません。
- 「便秘が治る」「腸の病気を防ぐ」などは、医薬品的な効能効果として扱われるおそれがあります。
- 難消化性デキストリンは、トクホ(特定保健用食品)の関与成分でもあります。トクホは国の許可が必要な別の制度です。
- いわゆる健康食品として売る場合は、お腹への効果をうたえません。菌数や食物繊維の量など事実を中心に伝えます。
成分ごとに届け出られている表示の趣旨や、日本での扱いは異なります。配合を決める前に、上の表から各成分のガイドをご確認ください。
あわせて読みたい製造・制度のガイド
よくある質問
乳酸菌サプリはどの菌を選べばよいですか?
伝えたい内容に合う研究がある菌株を選びます。乳酸菌の研究は菌株ごとなので、同じ菌種でも別の菌株の結果は使えません。原料メーカーの資料と論文を確認して決めます。
生きた菌と加熱した菌はどちらがよいですか?
研究がどちらの形で行われたかで決めます。加熱した菌は保存中の菌数の変化を気にしなくてよい一方、生きた菌の研究をそのまま使うことはできません。
腸溶性カプセルは必要ですか?
必須ではありません。胃酸から菌を守りたい場合の選択肢の一つで、費用と設計の手間が増えます。研究で使われた形に合わせて検討します。
「腸活」という言葉は使えますか?
「腸活」という言葉だけで違反になるわけではありませんが、表示全体で病気の改善や医薬品的な効果を連想させないかが判断されます。広告全体の表現を確認します。
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