| 成分 | 研究されてきた内容 | 研究の現状 | よく使われる剤形 |
|---|---|---|---|
| DHA・EPA(魚油) | 中高年の記憶、認知機能 | 記憶の検査で差が出た試験がある一方、健康な高齢者の大規模試験では差がない | ソフトカプセル、液体、粉末 |
| イチョウ葉エキス | 中高年の記憶力、加齢に伴う脳の働き | 高齢者の長期の大規模試験と健康な人のメタ分析では、差はみられなかった | ソフトカプセル、錠剤、ハードカプセル |
| クリルオイル | DHA・EPAの吸収、中高年の脳の働き | 魚油より吸収が良いかは試験で分かれる。脳の働きの試験は小規模で結果も分かれる | ソフトカプセル |
| プラズマローゲン | 中高年の記憶力(言葉の記憶)、気分と集中 | 国内の少人数の試験が中心。最大の試験は全体で差がなく、一部の解析のみで差 | ソフトカプセル、ハードカプセル |
| ホスファチジルセリン | 中高年の記憶力(言葉を思い出す力) | 大豆由来の試験は少数で結果が分かれる。差が出たのは一部の参加者の解析 | ソフトカプセル、ハードカプセル、錠剤 |
| ヤマブシタケ | 中高年の認知機能の検査、若い人の集中と気分 | 少人数の試験で結果が分かれる。若い人の単回摂取では全体の差なし | 錠剤、ハードカプセル、粉末 |
脳の分野は、病名や治療を連想させる言葉と表現が近くなりやすい分野です。研究の対象と、製品で伝えてよい言葉を分けて考えることが大切です。
脳・集中の主な成分と研究の現状
成分ごとに、研究されてきた内容・研究の現状・よく使われる剤形を比べられます。 試験の人数や対象者、限界は、各成分のガイドに出典付きで記載しています。
「研究されてきた内容」は健康な状態での研究の対象を示すもので、製品が病気を予防・治療することを示すものではありません。
配合例
よくある商品の形ごとに、組み合わせの考え方と注意点をまとめました。 実際の配合は、販売方法と表示の方針を伺ってから工場と決めます。
DHA・EPAのソフトカプセル
精製魚油(DHA・EPA)
DHA・EPAは油なので、ソフトカプセルが自然な形です。1日あたりの量に合わせて粒の大きさと数を決めます。
注意点:魚のにおいと酸化への対策が必要です。原料の魚種を確認し、表示の方針を決めます。
リン脂質型の設計
クリルオイル
クリルオイルのDHA・EPAはリン脂質と結合した形で含まれ、魚油とは別の設計ができます。
注意点:オキアミは甲殻類ですが、アレルゲン表示の義務の対象(えび・かに)には含まれません。過敏な方への注意の書き方を工場と決めます。
機能性表示食品と広告の注意点
DHA・EPAなどは「中高年の加齢に伴い低下する、認知機能の一部である記憶力の維持」などの趣旨で機能性表示食品に使われていますが、認知症など病気への効果は表示できません。
- クルクミンも、記憶力や注意力の維持に関する表示で機能性表示食品に使われています(成分ガイドはエイジングケアに分類)。
- 「認知症を防ぐ」「物忘れが治る」などは、医薬品的な効能効果として扱われるおそれがあります。
- いわゆる健康食品として売る場合は、脳や記憶への効果をうたえません。
- サプリメント形状の機能性表示食品は、2026年9月1日からGMPに基づく製造管理が届出者の義務です。
成分ごとに届け出られている表示の趣旨や、日本での扱いは異なります。配合を決める前に、上の表から各成分のガイドをご確認ください。
あわせて読みたい製造・制度のガイド
よくある質問
脳・集中のサプリで研究が多い成分は?
DHA・EPAは、記憶や認知機能に関するヒト試験とメタ分析が多い成分です。ただし結果は対象者や量によって分かれ、各成分ガイドで限界も記載しています。
魚油のにおいはどう抑えますか?
原料の精製度を選ぶこと、ソフトカプセルにすること、香料やコーティングを使うことなどで抑えます。酸化を防ぐための包装も一緒に決めます。
「記憶力アップ」と表示できますか?
いわゆる健康食品ではできません。機能性表示食品として届け出た場合は、「記憶力の維持」など届け出た趣旨の範囲で表示できます。
受験生向けの商品は作れますか?
作れます。ただし、成績が上がる、集中力が高まるといった効果をうたう広告はできません。届け出た機能性の範囲か、原料と量の事実で伝える設計にします。
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